ラヴェルのソナチネ、第一楽章 (2017年の発表会で演奏した曲です。)
この曲はラヴェルが28~30歳の時に作曲コンクールのために作りました。繊細で美しい旋律に満ち溢れた曲です。ラヴェルは、この曲を自身の「子供と魔法」というオペラのメロディーのうち「マーマー」というモチーフで使っています。オペラの内容は、いたずらな子供が、魔法にかけられた椅子、ティーポット、お姫様、猫や数字の化け物などに苦しめられ、最後はママに助けられるというお話です。曲名のソナチネというタイトルは、難度を示すのではなく、古典派のソナタ形式で作られていることに由来しています。